
先週一気に10人ほど新しくピアノの生徒を受け持った。
教えることは学ぶこと。
今週はその生徒達の親御さんとお話ししたり、どの本を使ってどんなことを練習していくかを生徒達と話し合ったり、初回レッスンを終えて、すでにたくさんのことを学んだ。それは大きな喜び。
でも反対に、まだ手放し切れていない古い観念である「良い先生とは」のエゴの立場からのストレスが半端なく、どっと疲れが出た。
ZOOMでリモートレッスンという環境もチャレンジングで、もどかしい。他の分野のあらゆる先生方も大変だ。
私の職場である私立学校の児童保護セーフティーの決まりで、一回一回のオンラインレッスンを録画して学校に提出しなければならない。学校の枠外で個人で教える場合は録画の必要はないのだけれど。
そういうこともストレスと感じるかどうかは、私次第なのである。笑
分かってはいるけどね〜。
さてそんな生徒達の中で、この夏カリフォルニアから引っ越してきたばかりの生徒がいて、10月にコンクールを受けるので向こうの先生にもレッスンを受けつつ、こちらで私にも付いてレッスンを受けるというユニークな生徒。
今まで私はそういう生徒は引き受けない主義だったけれど、生徒の立場から言えば、二人の先生から違ったアイデアや練習方法や人格を学ぶ好ましい環境でもあると思えるようになった。
二股を掛ける(?)のが悪いとも思わなくなった。笑
その生徒の親御さんも「今はまだ前の先生についてレッスンを受けている」と説明してくれたので、その先生と私と3人のチームで一緒にやっていくのがいいのじゃないかと思った。
カリフォルニアの先生の連絡先を教えてもらってコンタクトを取って、こちらの状況と意向を伝え「今の彼女に対して私にできることは何ですか?」とうかがったら、「課題曲はまだヨロヨロ弾いているし、もっとたくさんのピアニスト達の演奏レコーディングを聴くよう指導してくれませんか?」とお返事をいただいた。
2回目のお返事では、conflicting instruction(彼と私の)対立する指導法/解釈で生徒が混乱するのを避けたいので違う曲で指導するのはどうかと提案された。
これは以前の私がそうであったように本当に理解できるし、今の私はどちらでも可能な立場でいるので、快く受け入れた。
対立する指導法/解釈と捉えるかどうかも自分次第。違いがあるということは、素晴らしいこと。
その対立する?指導法/解釈も、生徒にとっては最高のレッスンであるし自由に選んで欲しいというのが私の意向。
一人の先生の言われるがままに、ただ受け入れてピアニストとして育っていくよりも、自分で自分の表現方法やスタイルや解釈を自由に選んで自分のものとして取り入れていける環境が、これからは好ましいのではないかと思う。
生徒達には本当の自由をつかんでいって欲しいとますます思った。