
私のピアノの生徒で、高校生の男子がいる。
好き嫌いが激しく(笑)課題の曲が気に入らないとなかなか練習しないし、進まない。
だけれど、ちょっと背伸びした曲を与えてみた途端に、「好き」に火が付いたように練習し始めて、レッスンの時にちゃんと質問も準備するようになった。
「ベートーヴェンの月光が弾きたいんだけど、僕には難しすぎるかな?」
こういう自発的な質問をするようになった。
「あなたならできるよ」
学生のためにシンプルに編集してある楽譜(フラット一つの調性)を渡したら、次の週に仕上げてきて「簡単だった」と言ってきた。
「オンラインで楽譜を探してみたんだけど、シャープが4つもあるし、左手がオクターブになってた。チャレンジングだと思ったけど、オリジナルを弾くのは僕には難しいかな?」って。(笑)
自分で自発的に楽譜を探したり、youtubeで動画を聴き比べたり、そういう風に自分で工夫して何とかやってみる。
それもやらされているのではなく、もちろん苦ではなく、楽しくて夢中なのだと思う。
これこそ好きこそ物の上手なれ。
彼の姿に大切なものを気付かせてもらった。